メンタルトレーニング イメージトレーニング

イメージトレーニングの脳科学的根拠を知ると効果が圧倒的に上がる

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今回の記事ではイメージトレーニングの(イメトレ)脳科学的根拠についてもご紹介しながら、その効果を疑う余地がないレベルまで引き上げることを目指しています。

イメージトレーニングは脳科学的に正しい方法だということは、ずっと前から言われてはいます。しかし、筋力トレーニングのように目に見える成果がでにくいがために、なかなか実感がなく、疑いを持っている人も少なくないです。

 

そんなイメージトレーニングは疑いを持って取り組むと、基本、成果は上がりません。当然です、疑っている脳を使ってイメージを作っても鮮明にはなりませんし、現実を変えるほどのインパクトあるトレーニングにはなりません。

そのため、脳科学的根拠も踏まえながら、自分自身の中でのイメージトレーニングに対する信頼性を極限まで高めることの重要性はとても高いと考えています。

イメージトレーニングの脳科学的根拠

では早速、イメージトレーニングの脳科学的根拠について考えてみましょう。

ここでは脳科学的根拠を2つの視点から解説します。それは

  • 脳の仕組みからイメージトレーニングのメカニズムと効果を理屈で説明
  • 論文などの検証データを紹介

の2つです。

科学者はみな、「仮説」を立てて、データを集め、統計学的に処理をして「検証」します。そういう意味では一つ目が「仮説」、二つ目が「検証」ということになると思います。

いくら検証データだけがあったとしても、それは本当にイメージトレーニングの効果なのか?という疑問が残ります。もしかしたら、プラセボと言われる、心理的な偽薬効果なのかもしれません。

それを完全に払拭するわけではありませんが、そもそもイメージトレーニングのメカニズムと効果は脳の仕組みから脳科学的にどう説明できるのか?という仮説部分に納得がいけば、それは信頼するに足る方法論になると思います。

脳の仕組みを知ればイメージトレーニングの効果は疑う余地がない

ということで、まず、脳の仕組みからイメージトレーニングのメカニズムと効果について考えてみたいと思います。

脳の仕組みの中でもイメージトレーニングに関係するのは、脳の「認知」の仕組みです。それは外の世界をどう認識するか?ということなんですが、

例えば、

「目の前のテーブルの上にみずみずしいレモンが置いてあったとします。 まずこのレモンを目が捉えて、視覚情報として脳が認識します。 同時にレモンの酸っぱいような香りを鼻が捉えて、嗅覚情報としても脳が認識します。 さらに、それをカットして、果汁が手にかかったときに、触覚情報として脳が認識し、口にしたときに味覚情報として脳が認識します。 結果、とても酸っぱい感覚に襲われ、唾液が大量に出てきます。」

 

・・・

 

という文章を読んだだけで、 少し唾液が出てきませんでしたか?

 

五感のあらゆる情報すべて、最終的には脳が情報として認識してはじめて、 その人の意識に上ります。

脳内イメージ 認知機能 イメージトレーニング

しかし、実際に目の前にないものでも、 イメージを鮮明に描ければ、脳が視覚情報として、嗅覚情報として、味覚情報として、まったく同じ「情報」として認識するので、 結果、レモンを口にしていないのにイメージだけで唾液が出たりするわけです。

つまり、脳にとっては現実世界もイメージの世界も 結局は「情報」に過ぎないということです。

ですから、スポーツにおいて、 実際に身体を動かしてトレーニング、練習した経験も脳にインプットされ、 脳が身体に指令を出して、スキルが上がったり、筋力が上がったりしますが、

もし、同じくらいリアルにイメージすることができれば、 実際には身体を動かしていなくても、脳には同じ情報がインプットされ、 スキルも上がるし、筋力すら上がります。

 

具体的に起こることとしては、 神経系統の促通と呼ばれる、脳神経と筋肉の繋がりの強化だったり、 筋力を高めるホルモン(成長ホルモンなど)を分泌することなどです。

 

つまり、実際に動こうが動くまいが、 脳に「情報」さえ届けられれば、その効果は現実化するということです。

これが脳の仕組みから理屈で説明されるイメージトレーニングのメカニズムです。つまり、何ら本質的には練習やトレーニングを積むのと、イメージトレーニングをすることに変わりはないわけで、効果がないわけがないということが言えます。

イメージトレーニングの脳科学的根拠となるデータ

それでは、イメージトレーニングの効果を示す科学的根拠となるデータをご紹介します。

例えば、「筋力トレーニングの効果を高めるイメージトレーニング」という視点でのデータが「Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy」という雑誌に1991年 Cornwall MWらから出されています。

Pubmedという医学論文のデータベースでのリンクはこちらです。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18796837

これは4日間 30分、大腿四頭筋の収縮のイメージを繰り返すイメージトレーニングをすることで、大腿四頭筋の筋力は平均12%上がったという結果でした。

他にも似たようなイメージトレーニングが筋力アップに貢献するデータは発表されていて、実際の筋力トレーニングのセット間の休憩のときにイメージトレーニングをすることでトレーニング効果が上がるというデータもあります。

 

また、イメージトレーニングとスポーツスキル(技術)の関係についてのデータもあります。1989年に発表されたバスケットボールのフリースローのスキルについてです。インターネットでも論文のPDFが公開されています。

https://digitalcommons.brockport.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1002&context=pes_theses

これはフリースローのイメージトレーニングだけしたグループとフリースローの実際の練習だけしたグループとイメージトレーニング&実際の練習の両方をしたグループ、そして何もしないグループの4つにわけてフリースローのスキルの上達を検証したというもので、

結果は、

  1. イメージトレーニング&実際の練習の両方
  2. 実際の練習だけ
  3. イメージトレーニングだけ
  4. 何もしない

という順番で上達した。 ということでした。予想通りですね。

イメージトレーニングの効果は疑う余地がないにしても、 よっぽどイメージトレーニングが上手でないと、 実際の練習には勝てない。

それは脳にとっても「臨場感、リアリティ」という視点から当然のことです。

しかし、だからこそ、実際に身体や時間の制約があるスキルトレーニング、フィジカルトレーニングだけに頼らずイメージトレーニングを組み合わせることの重要性があるということが言えるわけですね。

まとめ

イメージトレーニングの効果を圧倒的に上げるには、その効果を100%信じ切ることが大切です。しかし、それが意外と多くの人にとって難しく、効果が上がらない原因となっていました。

今回解説した内容、そして、脳科学的な根拠を知れば、そう、「知るだけ」で信じるとか信じないとかそういう次元じゃなくて、疑う余地がない効果的な方法であることがわかりますし、同時にイメージトレーニングだけですべて解決するわけでもないということもわかります。

イメージトレーニングは脳の活動ですからスポーツスキル、筋力アップ、その他、どの分野の上達においても役に立つものです。上手に活用していただければと思います。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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