手首の骨折

手首の骨折 腫れが引かないのはなぜ?必要な処置は?

更新日:

今回は手首の骨折の
特に腫れについて解説していきたいと思います。

手首の骨折に限らず
腫れ、正確には腫脹と言いますが、
これは必ず起こります。

しかし、手首の場合は
それが目立つために
気になってしまう方が多いですし、
手首特有の注意点もあります。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日の記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

手首の骨折の腫れを2つに分類

手首の骨折後の腫れを
2つにわけて考えたほうがいいので、

それぞれ解説して参ります。

手首骨折後の腫れ:腫脹

1つめは腫れそのものですが、
正確には腫脹というものです。

 

骨折をすれば、当然、
そこから出血します。

それによる内出血、
それによる腫れ
これが最初に起こりますが、

その後の腫れは、
炎症というものを表します。

炎症とは、骨折を治そうとする体の
自然な生体防御反応で、

必要なものです。

骨折でダメージを食らって、
どうしようもない部分はお掃除して、
また、治すべき材料(細胞や物質)を
どんどん集めてきます。

それは主に血液や滲出液など液状成分
であるため、
どんどん骨折部はふくれあがり、
つまり、腫れるわけです。

まったく炎症が起こらない人は、
骨折も治りません。

ただ、どうしても人の体は
守ろうとするあまり、
行き過ぎる傾向があって、

骨折後は治癒に悪影響が出るくらいに、
腫れが強くなってしまったりするわけですね。

手首骨折後の腫れ:浮腫(むくみ)

もう一つは、
腫れと混同する患者さんがほとんどですが、

浮腫
すなわち、むくみです。

これは炎症で起こる腫脹とは異なります。

骨折時の浮腫(ふしゅ)は
血の巡りが悪くなるのが原因です。

手首の骨折では、
当然、折れた手首の骨の周囲に
どんどん炎症による液状成分
(出血や滲出液)が集まります。

これは腫脹と説明しましたが、
そのせいで、
その部分だけ圧が上がって、

手の指の方から、
静脈を通って、
心臓にかえる 血の巡り

これが障害されます。

つまり、手首でストップしちゃうんですね。

そのせいで、
手の指や手のひら、手の甲の
血の巡りが悪くなって、
水分が心臓に返らなくなるので

どんどん水分がたまってきます。

それが浮腫です。

手首の骨折なのに、
手の指までぶくぶくに腫れてしまうのは、
これが1つです。

 

ついでにもう一つ、
重力に従って、内出血が指に降りてきて、
これがまた浮腫を悪くします。

手首の骨折の腫れに必要な処置は?

それでは、腫脹と浮腫
これを抑えて、良くするのに必要なことは何でしょうか?

腫脹を抑える、良くするには?

腫脹を抑える。
それはすなわち炎症を抑えることになりますが、

大切なのは
骨折部のしっかりとした整復(元の位置に戻す)と、
固定です。

これは病院で医師がやりますので、
任せるしかありませんが、

さらにできることとしては、

患部の安静
アイシング(患部を冷やす)
挙上(心臓より高く挙げる)になります。

これは外傷の初期治療で言われる、
RICE療法と同じことです。

浮腫を抑える、良くするには?

浮腫の基本も、
水を心臓に返すことなので、

RICE療法が基本です。

手を心臓より高く保ち、
可能な部位は圧迫する。

そして、さらに重要なのは、
手首の骨折ですので、
基本、指は動かせます。

多少痛いと思いますが、
積極的に指をしっかりと動かす。

それも完全に握り、完全に開く
という動きをゆっくりでも繰り返す。

これによって、筋肉が使われて、
血の巡りがよくなりますし、

腱が滑ることでも、
周囲の血の巡りを促します。

 

 

今回は、手首の骨折後の腫れということで、
腫脹と浮腫という2つがあり、

その改善法として、
基本であるRICE療法と呼ばれるものと、
指のグーパー運動

これが効果的であるということでした。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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