肋骨の骨折

バストバンドの巻き方と期間は?肋骨骨折治療を専門医解説

更新日:

肋骨骨折の骨折自体に対する治療というのは、
あまり特別なものはありません。

その中でも強いて言えば、バストバンド(胸部固定帯)
というものをやります。
このバストバンドの巻き方と、装着期間、
就寝時にも装着すべきかどうかという点について解説します。

 

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

肋骨骨折のおけるバストバンドの必要性

このバストバンドは
必ずやらなければいけないわけではないです。

やらなくてもほとんどの肋骨骨折はくっつきます。

これは他の部位の骨折とは異なりますね。

他の部位の骨折は、何かしらで固定をしないと
くっつかないリスクが大幅に高まります。

 

しかし、肋骨は、もともと大きく動く部位ではなく、
小さく呼吸性に動くという部位なので、
骨折部位を必ずしも固定しなくても
くっついてくれます。

しかし、呼吸性の動きや深呼吸、咳やくしゃみなどで
骨折部も動くことは動きます。

肋骨骨折の程度によっては、これが激痛で
耐えられないという人や、
痛みが強すぎてどんどん呼吸が浅くなるという人、
動くことが辛いという人がいます。

そういったケースでは、
適切にバストバンドを装着することによって、
少しでも楽に過ごす
(さらにもしかしたら骨折の治癒も促進?)

そういったことを期待して装着を提案します。

バストバンドの意義

当然、骨折部は動かないほうが
痛みは少ないですし、

また骨の癒合にも
グラグラしているよりも動かない方が
くっつきが早いです。

そういった意味では
胸郭の動きを制限するバストバンドは
理にかなった方法と言えます。

肋骨骨折時のバストバンドの巻き方

バストバンドの巻き方ですが、

基本は胸郭が広がることをおさえるものですので、

息を吐ききったところで
ある程度、バンドを引っ張りながら
装着します。

 

息を吐ききったところでは
肋骨で囲まれる胸郭は小さくしぼんでいます。

その状態で巻くことで
肋骨の固定性が増します。

 

逆に息を吸ったところで巻いてしまうと、
結局吐いたときの固定性は足りないので、
痛みが出てしまいます。

要は緩くなってしまうんですね。

巻く高さは、痛いところに合わせて巻きます。

 

市販されているものでは、
肩もかけて、落ちにくく工夫されていますね。

 

このバンドの引っ張り具合が難しいところですね。

きつく巻けば、それだけ胸郭は固定されますが、

そもそもその巻いたことで肋骨が押されて
痛くなりますし、
呼吸が必要以上に浅くなってしまいます。

ですので、もう試行錯誤しかありませんが、

  • 息苦しくなく、
  • 痛みが最小になる

という引っ張り具合で固定するということになります。

また、肌着の上から巻くことが基本です。
直接、地肌の上から巻くと、
皮膚トラブルの原因になります。

 

肋骨骨折時のバストバンド装着期間と装着時間は?

よくある質問としては、
いつまで巻かないといけないのか?
就寝時やお風呂の時もはずしちゃいけないのか?

ということですが、

痛みが落ち着けば巻かなくてもいい

基本は痛みが落ち着いてくれば、
巻かなくても大丈夫です。

痛みが落ち着いたと言うことは、
一般的には骨折部位が安定してきたことを表すので、
外しても大丈夫です。

外してみて、やはり痛いな、辛いなと
いうとき、

巻く場合と巻かない場合に
明らかに痛みに違いがあるときは
もう少し継続しましょう。

お風呂や就寝時は外していいか?

まず、お風呂ですが、
これは外していいですね。

外さないとびしょ濡れですし、
通常の骨折ほど厳密に固定しているものではないので、
原則外していいです。

また就寝時ですが、
これは緩めるか、外すか
どちらかです。

寝ているときの寝返りで
痛みが強くなって起きてしまうとか、
外すと痛みが強くて眠れない

というときは緩める程度にして、
装着を継続します。

ただ、通常は就寝時は
呼吸が浅くなりますから、
バストバンドを巻いていると余計に浅くなります。

そのため、眠れるようであれば、
外しちゃっていいと考えいてます。

 

今回は肋骨骨折におけるバストバンドについて
解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

 

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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