骨折の症状と治療

鎖骨骨折は全治どのくらい?完治期間をシミュレート!

更新日:

鎖骨骨折の治療期間がどのくらいになるのか?
つまり、全治どのくらいなのか?

骨折をしてしまえば、
当然、これは気になるところですね。

ただ、それだけでなく、
この完治までの治療期間はどういう治療をしていって、
どういうことに気をつければいいのか?
気になりますよね。

 

 

今回は特に手術をしない場合の
骨折をしてしまってから、
スポーツに復帰するまでの治療期間を
シミュレーションしてみたいと思います。

これでどういう治療経過をになるのか、
少しでもイメージの手助けになればと思います。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

鎖骨骨折の基礎知識を知る

まず治療期間のシミュレーションの前に、
基礎知識を整理しておきましょう。

鎖骨という骨は

胸骨という胸の真ん中の骨と、
肩の肩甲骨を繋ぐ役割があります。

言いかえると、

鎖骨によって
肩から腕までは吊られている

と言えます。

また、その裏側には
腕から手に向かう大切な神経、血管があり、
それを守る役割もあります。

この鎖骨は長い骨であるため、

部位によって

  • 鎖骨遠位端骨折(外側1/3)
  • 鎖骨骨幹部骨折(中1/3)
  • 鎖骨近位端骨折(内側1/3)

と分類されて、治療方針も異なります。

鎖骨骨折の治療原則

鎖骨の特に骨幹部骨折では
骨のくっつき(癒合)がいいので、
その多くは手術せずに、
保存療法でくっつけることができます。

 

それでは、そんな鎖骨の骨折をしてしまった場合の
シュミレーションに参ります。

【受傷当日 or 翌日】鎖骨の骨折をしてしまったら

病院受診のタイミングは当日か翌日

当然、病院を受診されると思いますが、

すごく腫れたり
明らかに変形していたり
傷も伴う骨折疑い状態だったり(開放骨折疑い)

 

あと鎖骨骨折では
あわせて、手がしびれたりなどの
神経障害を疑う場合

そんな重症の骨折を疑う場合は、
時間を問わず
整形外科医がいる
救急外来に連絡して受診しましょう。

 

そうでなければ、
RICE療法を徹底して、
翌日の朝イチで、整形外科受診でも大丈夫です。

外来でやることは診察→レントゲン→整復固定→レントゲン

外来に呼ばれると、

まず医師の問診、診察があります。

ここで伝えるべきポイントは、
受傷機転です。

つまり、どうなって鎖骨を傷めてしまったのか?

転んで肩を直接強打するケースが多いですが、
手をついてしまうケースもあります。

これらを覚えておくこと、
できるだけ正確に伝えることが大切です。

この受傷機転によって、
骨にどういう力が加わって、骨が折れてしまったのか、

それがわかります。

 

そのほか、いくつか質問や診察があって、
レントゲンになります。

レントゲン室で
鎖骨の正面と少し斜めからの2方向
レントゲン撮影が一般的です。

そして、レントゲンが終わると、
今の時代は、すぐに診察室のパソコンに画像が送られ、
医師が見られるようになる・・・
病院が多いと思います。。

再度、診察室に呼ばれて、
入ると、レントゲンの説明があり、

処置となります。

処置は骨折をできるだけ元の位置に戻して、
固定するということになります。

骨折をいい位置で固定する方法は
いくつかありますが、

鎖骨の場合は、
三角巾とクラビクルバンドを使うことが多いです。

この状態のレントゲンを確認し、
注意点の説明があって終了です。

【受診日以降から1週間】急性期治療

この最初の1週間は重要です。

まだまだ炎症が強い時期ですし、
頑張って戻した骨折が、
またズレてしまう可能性が高いのはこの時期です。

そういった意味では、
RICE療法の徹底がポイントになります。

そして、1週間くらいで
再度、外来受診となります。

主な目的は再度レントゲンを撮って、
ズレてこないかの確認と、

クラビクルバンドなどの固定が緩んでいないか
緩んでいれば再度締め直す

ということです。

【2週間目以降】骨が徐々にくっつく時期

2週間目以降は、
1週間から2週間に1回くらい、
レントゲンのチェックが入ります。

骨のくっつき具合によっては、
固定の方法を変更することがあります。

例えば、
最初はズレやすいので、
クラビクルバンドと三角巾両方で
固定していたものが、

どちらか片方だけにしたり

というような修正ですね。

【1から1.5ヶ月】リハビリ開始時期

だいたい4-6週間で肩関節を
少し動かせると判断
(レントゲンと診察所見)したら、

リハビリの指示が入ります。

 

大丈夫と判断して動かし始めるわけですが、
それでも、動かしはじめは注意が必要です。

少しずつ、肩を動かすようにしますが、
最初の1週間は無理せずでいきましょう。

僕の場合は、固定を外した1週間後に必ず
レントゲンを撮像して
悪くなってないことを確認します。

それが確認できれば積極的に
肩を動かしていくように指導しています。

【1ヶ月から3ヶ月】段階的にリハビリを

外して、1週間後のレントゲンも問題なければ、

肩の可動域の制限を確認しながら、
積極的にリハビリをしていきましょう。

 

肩を上げる角度を、
60°、90°と段階的に上げていって、

そして、肩の可動域もかなり改善し、
痛みもなく、
レントゲンでも
骨のくっつきがかなり進んだ段階で、

いよいよ、スポーツ復帰などを検討していきます。

よく相談して、
段階的に復帰を目指していただければと思います。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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