手首の骨折

手首の骨折で手術した場合の入院期間をシミュレート

更新日:

今回は手首の骨折で
手術をした場合は、

入院が必要なのか?日帰りはできないのか?
ということから、

入院するとすれば、
いつ入院して、手術後は
どういった生活をして、
いつ頃退院になるのか?

そういった入院期間のイメージが
できるような記事を心がけました。

もちろん、病院や主治医によって、
方針は様々ありますので、
あくまで、僕の経験からある程度推測した
一般論でしかありませんが、大きく外れないだろうと思います。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう。

手首の骨折で手術をする場合は入院は必須?

まず、手首を骨折して手術が必要となったときに、
入院をしなくてはいけないか?
ということが気になりますよね。

結論としては、ほとんどのケースでは、
入院がオススメではあります。

そのため、逆に
日帰り入院が可能なケースについて、
考えてみましょう。

手首の骨折で日帰り入院が可能なケース

日帰り入院ということは、
前提条件として、
全身麻酔はかけないということになります。

とすると、手術の痛みを抑えるために、
局所麻酔や神経ブロック麻酔といったものをやります。

これは何を意味するかと言うと、

  • ガッツリ寝て、起きたら手術終了!とはいかない
  • 麻酔の効き具合によっては多少の痛みや違和感は我慢する必要あり

ということになります。

つまり、手術中に骨にドリルで穴を空ける
ウィーンっていう音や、
スタッフ、執刀医の話し声なども聞こえますし、

多くは痛みはほとんどなく手術を遂行できますが、
神経ブロックなどの効き具合によっては
多少の痛みは我慢することもあります。

さらに、ポイントは、
神経ブロックや局所麻酔はタイムリミットがある

ということです。

手術に時間が予想以上にかかったときに、
途中から麻酔が切れて痛くなる
ということです。

ある程度、追加で麻酔もできますが、
麻酔の薬も投与できる量の限界がありますから、

手術に時間がかかる可能性があるような骨折は、
この日帰り手術は最初から選択肢に入りません。

 

ただ、ある程度、短時間でできる手術で、
かつ、

ガッツリ寝なくてもいい、
多少の痛みは我慢する覚悟がある

という場合に、
日帰り手術も選択肢に入ります。

そうはいっても、
麻酔の効きを気にしながら、
時間を気にしながら手術をして、
術後もしっかり拝見できない日帰り手術より、

しっかり入院して手術を受けてもらう方が、
安心であることは確かですね。

手首の骨折の入院期間の典型的スケジュール

それでは入院生活の典型的なスケジュールについて
解説していきます。

ほとんどは短期間の入院になります。

手術の前の日の午前に入院

多くの病院では、
特に既往症(もともとお持ちの病気など)がなければ、
手術の前の日に入院となります。

その日にやることは、
入院生活のオリエンテーションとして、
病棟の事務や看護師から説明があったり、

主治医から手術に関する説明があったり
(外来で終わっている場合もあります)

麻酔科医師から麻酔の説明があったりします。

また、多くの場合は、
夜9時頃から食事や飲水ができなくなります。

これは、全身麻酔において、
お腹の中が空でないと、
嘔吐してしまう危険があるからなんですね。

ただ、最近は、
水分だけは許可するケースも多くなっています。

手術当日はベッド上で食事なし 耐えましょう

手術当日は、
全身麻酔の場合は
手術前に麻酔がかかって寝てしまい、
起きると終わっています。

その後、病室に戻りますが、
手術後は心電図がついていたり、
頻回に血圧を測ったりと、

少し慌ただしくなりますが、

基本的には患者さん本人は
特にやることはありません。

それどころか、食事すら摂れません。
飲水も基本ナシです。

それは麻酔の影響で、
飲み込みがうまくいかなくて、
むせてしまうことや
吐いてしまうことを防ぐためです。

ただ、全身麻酔の後ですから、
吐き気があったり、
頭がぼーっとしたり、
同じ姿勢をしていたために肩周りや腰が痛かったり、

また、神経ブロックなどの麻酔を追加していれば、
指が動かなかったり、しびれていたり
などがあります。

そういった、通常と異なる状態にはなりますが、
それを冷静に看護師や医師に伝えてください。

経過を見るだけでいいことも多いですが、
薬を使うこともあります。

また、大切なことは、
手首の骨折の手術の後は、

骨折したときと同じか、
それ以上に出血や腫れやすい状態です。

そのため、手首をしっかりと心臓より
高い状態に挙上しておく。

これが非常に重要です。

点滴台に手を吊ったり、
枕で手を上に上げておいたり
などをやりますが、

非常に重要なことなので、
こっそり下ろしたりなどはしないでください。

手術翌日からできるだけ通常の生活に

手術翌日からは、
食事も再開していきますし、

基本、歩行もできます。

ただし、術後数日は、
手首を心臓より高く保つ
ということは徹底していきましょう。

また、指については動かせる状態と思いますが、
痛みが多少あれど、
指はどんどん動かすことが大切です。

手術後、2日から1週間くらいの短期間で退院

退院の目安は
自宅で生活できればOKということになります。

ということは、
翌日から歩けますから、
短期間入院を希望される人は、
翌日に退院される人もいます。

ただ、全身麻酔の翌日というのは、
どうしても本調子じゃないことが多いですから、
僕は翌日は様子見て、
その次の日に帰りましょうとオススメしています。

もしくは自宅に帰ってしまうと、
どうしても患部に負担をかけてしまうとか、
挙上を徹底できないとか、

そういった理由で
1週間くらい入院してもらうこともあります。

 

ここまで一般的な、
入院期間のシミュレーションを
していただけるような記事をこころがけました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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