足の指の骨折

足の指の骨折はテーピングで十分?固定が必要?その方法は?

更新日:

足の指を傷めて、
病院でレントゲンを撮ったら、
「足の指の骨折ですね。テーピングをしましょう。」
と言われ、テーピングを受けた。

テーピングは固定じゃないよな・・・

救急外来だから、
あまり丁寧な説明は受けられなかったし、

これは外していいのか?
自分で巻けるのか?

そもそも本当にテーピングで骨折は治せるのか?

そんな心配を抱く方は多いです。

 

 

そこで、我々スポーツ整形外科医が
どのような基準で治療法を選び、
選手や患者さんにご提案しているのか?

それをできるだけわかりやすく
解説したいと思いますので
よろしくお願いいたします。

足の指の骨はいくつあるか?

1つの指について、
2つから4つあります。

なんとあいまいな表現ですが、

足の指の骨は
足先から

  • 末節骨
  • 中節骨
  • 基節骨
  • 中足骨

となっています。

こちらのイラストをご覧いただけますと、
わかりますね。

引用元:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総__運動器系_第2版 医学書院

引用元:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総__運動器系_第2版 医学書院

ただし、時に、中節骨と基節骨が生まれつき
1つの骨として癒合しているケースがあります。

また、中足骨は
実際は足の裏と甲を形成している場所の骨です。

そのため、中節骨と基節骨がしっかりわかれていて、
中足骨も指の骨の数に入れると4つになりますが、

中節骨と基節骨が1つに癒合していて、
中足骨を数にいれなければ2つになります。

そういった意味で
足の指の骨は2-4個ということです。

足の指の骨折におけるテーピング方法

まずどういったテーピングをするのか?
ということですが、

その目的は関節をある程度動かないように
固定して、骨折がずれないようにする
ということです。

 

その基本のテーピングには2つあります。

1つは、1つ横の指と一緒に
グルグル巻きにしちゃうものです。

バディーテーピング(buddy taping)と呼びます。

こちらは2-3趾間ですが、
一般的なバディーテーピングの方法です。

 

もう一つは、
指の曲げ伸ばしを
テープの張力によって制限させるテーピングです。

足の指の曲げ伸ばしは上下に動きますから、
関節をまたいで、貼ります。

クロスして巻く方法が一般的です。

こちらは手の指ですが、
このように固定すべき関節をまたいで
クロス状にテーピングをする方法です。

足の指の骨折の治療法選択の原則

これも足の指に限らない
骨折全般の原則で、
いつも私が簡易的に説明していることですが、

骨折はそのずれ方と部位によって、
重症度に段階があると考えています。

ずれ方の重症度段階
軽症:「ひび」だけ ずれはほぼナシ
中等症:数mmずれいている
重症:1cm近くかそれ以上ずれている

大雑把すぎに
3段階に分けただけですが、
さらに、

 

骨折の部位の重症度段階

軽症:関節の外側
中等症:一部関節の中
重症:関節の中で粉砕

 

 

こんな感じで重症度を2つの視点から、
ある程度分けていって、

それを総合して、
重症度をおおまかに4段階に分けていって、

 

 

最軽症:なにもしない・・・歩き方や靴で負荷をかけないよう注意
軽症:テーピング
中等症:シーネなどで固定
重症:手術

 

というようにだんだん、
治療を徹底していく。

ということになります。

これは他の部位の骨折もおおむね同じです。

そして、徹底した治療というのは、
だんだん患者さんの負担が増えていきます。

手術をすれば、
手術の痛みもあれば、入院が必要なこともありますし、
その後の処置も大変です。

次に固定だけだとしても、
一般的な靴は履けないことが多いです。

そういった意味ではテーピングだけで済むのは、
患者さんにとっては負担が少ない方と言えるでしょう。

足の指の骨折でテーピングを選択するケースは?

そこで、足の指の骨折でテーピングを選択するケースは、

全体として「軽症」と判断したときです。

それは、例えばですが、

骨折のずれ:数mm
骨折の部位:関節の外側

もしくは、
骨折の部位:関節の中に一部、一部及んでいる
骨折のずれ:ほぼない

といった場合が多いです。

テーピングだと、
関節はやはりある程度動いてしまうわけですが、
それでも、骨折がずれる可能性が低いと我々が判断すれば、

リスクは説明の上、テーピングとします。

 

しかし、よりしっかり固定したい場合は、
アルフェンスという金属を使っての固定が一般的です。

 

足の指の骨折の固定が必要な場合

治療法選択の原則からすると、

固定が必要な場合というのは、
例えば、骨折が数mmずれていて、
関節内に一部及んでいるケース

これは手術までは必要ないが、
少しでもズレてほしくないので、固定をします。

つまり、固定が必要な場合というのは、

手術をして、骨折を元に戻したり、
金属で固定することまでは必要でないが、

テーピングではズレてしまうリスクがありそう。

そんな状況では固定をします。

足の指の固定とはどうするのか?

足の指の骨折は
末節骨から基節骨の3本
(人によっては2本)については、

原則、アルフェンスという
金属のシーネを使うことが多いです。

こういったものですね。

こちらの動画はアルフェンスでもなければ、
足の指でもないですが、

こうやって形を合わせて、
テープで固定する副え木になります。

足の指の場合は、
足の裏側にアルフェンスを当てて
固定することが多いです。

固定してもらった後の注意点は、
自分で外して固定しなしたりしていいか
まず主治医に確認し、

自分でしていい場合は、
どのように当たっていたか、
写真でとっておいて、
同じように固定すること。

また、徐々にズレてくるようであれば、
固定しなおすこと。

ということくらいでしょうか。

 

 

あとは、自己判断でもう大丈夫かなと
外してしまう人が多いことが残念なことです。

治療中に骨折のズレが大きくなってしまう人や、
そのせいで途中で手術を要する人は、
こういう自己判断で何かしてしまう人が多いです。

 

まとめ

以上、足の指の骨折における
治療法の選択の基準と
テーピング方法について解説いたしました。

参考になりましたら幸いです。

Mail Magazine

より深い医学情報に加え、タフなフィジカルマインド
そして圧倒的なパフォーマンス・成長必要なすべてをお届けします。

こちらにメールアドレスを入力してご登録ください。

  • ※登録後、メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダに入っている場合がございますので、ご確認ください。
  • ※登録されたメールアドレスには、歌島大輔公式メールマガジンが配信されます。
    不要と判断された場合、メール下部の配信解除URLから簡単に配信を解除できます。

診察のご相談(神奈川/東京/静岡)

肩の診察・相談

今すぐCHECK

こんな方におすすめ

  • 肩を動かすと痛い
  • 腕が痛い
  • 肩が痛くて眠れない
  • 肩が上がらない
  • 肩が回らない
  • 腱板損傷と言われた
  • 肩が脱臼した
  • 鎖骨が骨折した

スポーツ復帰への
診察・相談

今すぐCHECK

こんな方におすすめ

  • スポーツ復帰の不安
  • パフォーマンス低下の不安
  • スポーツに支障がある
  • 肩以外の部位の相談希望

オススメ!

メールマガジン(メルマガ)はこちら

今すぐCHECK

得られる情報

  • 医師と病院の使い方(無料)
  • 革命的スポーツ復帰術動画講座(無料)
  • マインドの使い方有料教材
  • タフなフィジカルの作り方有料教材
  • パーソナルメディカルコーチングの案内
  • 日々の医学情報
  • 有名スポーツ選手の心と身体の秘密
  • この記事を書いた人

歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

オススメ記事

1

肩という関節の治療を専門としている整形外科医は日本にどのくらいいると思いますか? 実は、整形外科医というのは日本全国に内科、外科に次いで多いんです。 意外かもしれませんね。 内科や外科なんていうのは、 ...

2

スポーツの怪我を予防するときに、まず考えるのは、トレーニングをして、ストレッチをして・・・身体を強く、しなやかにしていこうとします。 これは当然必要なことなんですが、 それだけではスポーツにおける怪我 ...

3

今回は肉離れをどう予防するか?ということの基本的な考え方から、具体的な予防方法までを解説いたします。 肉離れはスポーツパフォーマンスが上がれば上がるほど、リスクも高まると言っていい、厄介なケガです。 ...

4

今回は肩の腱板損傷の特に保存療法におけるリハビリテーションについて解説します。肩を専門とした外来をしていると、当然なんですが、肩腱板損傷の患者さんを多く診察します。 腱板損傷には程度があって、ちょっと ...

-足の指の骨折

Copyright© 歌島大輔 オフィシャルサイト , 2019 All Rights Reserved.