捻挫・打撲の基本

捻挫でギプス固定を外すまでの期間と注意点を解説 by専門医

更新日:

捻挫でギプス固定をしますと言われたらどうでしょうか?

本当に必要なのか?と思う人もいれば、当然だよなと思う人もいるかもしれません。

では、ギプス固定の期間はいかがでしょうか?外すタイミングですね。

骨折では骨がくっつくまで1ヶ月以上固定することが多いですが、捻挫はそこまで長く固定することは少ないです。

 

ということで、捻挫の時のギプス固定の必要性といつまで固定しないといけないのか?ということについて解説していきたいと思います。

 

こんにちは、整形外科医でスポーツメディカルコーチの歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

捻挫におけるギプス固定の必要性

まず捻挫の場合にギプスが必要なのか否かというところから解説します。

結論から言うと、ひとくちに捻挫と言っても、部位や重症度でギプス固定が必要なケースと必要ないケースがあるということです。

捻挫ではギプス固定をしないほうがいいケースもある

骨折は骨が損傷しているのに対し、捻挫は主に靭帯が損傷しています。

靭帯は骨と違って、ある程度の柔軟性を持ったスジですから、骨折のようにパズルをぴったり合わせて動かないように固定するような厳密さは必要ありません。

 

むしろ、固定することによって、本来は動きの中で働く靭帯が、その働きを忘れてしまうように、治癒がイマイチ進まないことがあります。

そのため、靱帯損傷でも痛みや腫れが少ない軽症ではギプス固定は最初からしないということも良くあります。

捻挫でギプス固定が必要なケース

逆にそういった捻挫でもギプス固定が必要なケースはどういったケースかと言うと、

一言で言うと「重症な捻挫」です。

 

重症な捻挫は靭帯の損傷具合も大きく、また、靭帯の周りの筋肉や関節包などなどの損傷や出血、腫れも大きいです。

そうなるとギプス固定をせずに動かす、負荷をかけるということは損傷を強めてしまったり、炎症を強めてしまう結果になりかねません。

そういう意味で、捻挫したての最初はギプス固定が必要ということになります。

捻挫でギプス固定を外す期間の決め方

次に捻挫でギプス固定をした場合、いつまで装着していないといけないのか?ということです、つまりギプス固定期間ですね。

レントゲンなどで治り具合がわかるわけではない

まず骨折と違うのは、レントゲンなどでは靭帯の治り具合がわかるわけではないということです。

なら、MRIはどうか?と言うと、靭帯は描出されますが、靱帯損傷の程度によってMRI画像は全然異なりますし、治ってきたサインのようなものがMRIで見えてくるのは、実際に治ってくるのより遅れて出てきます。

さらにMRIは予約制の検査で、かつ費用も安くありません。

そのため、画像検査での判断は非現実的で難しいと言えますが、

「超音波(エコー)」は判断材料になり得ます。

超音波で靭帯の損傷部とその周囲の腫れ具合を経時的に見ていって、回復傾向があればギプスを外すということはやってみてもいいかもしれません。

見て触って決める?

画像よりも大切なのは見て、触って決めるということです。

腫れ具合や痛み具合の回復傾向をみながら、強い炎症状態は脱したと判断したらギプスを外すということですね。

多くは1–2週間程度と時期を決め打ち

ただ、捻挫におけるギプスはもともとそんなに長い期間固定するものではありません。

靭帯がくっついてきたからギプスを外す・・・ということではなく

炎症がおさまってきたからギプスを外すという考え方になりますので、受傷時の炎症具合で必要なギプス期間はある程度決まってしまいます。

その期間はだいたい1週間程度、かなりの重症例で2週間程度で、ギプスを外すということになります。

捻挫におけるギプス固定の注意点

捻挫におけるギプス固定中の注意点を解説します。

脚の捻挫では歩くのが許可されているか確認

足首が多いと思いますが、体重がかかる脚の捻挫でギプス固定を要した場合は体重をかけていいか、歩いていいかの確認をしましょう。

 

松葉杖での歩行を勧められることも多いと思いますが、松葉杖を使って完全に片脚で歩くくらいの徹底が必要なのか、多少は痛みに応じて体重をかけていいのかを確認しておくことは大切です。

 

骨折とは違うので絶対体重をかけてはいけないというケースは少ないです。

ただ、部位によっては炎症が強ければ体重をかけるという負荷がより炎症を強めかねないので、その判断を主治医にしてもらいましょう。

一般的には「体重をかけたときの痛みが強くなければいいですよ」ということが多いです。

ギプス一般の注意点 濡らさないなど

また、捻挫に限らずギプス固定全般の注意点もリストアップしておきます。

  • 濡らさないこと
  • ギプスの中で当たって痛みがあれば早めに申告すること
  • 腫れが増したために指や趾が動かしにくい、痛いなどがあれば急いで相談すること
  • シーネ+包帯のような固定で固定が緩んだ場合はまき直すか巻き直しのために受診する

まとめ

今回は捻挫のときのギプス固定の必要性といつまで固定しているか?ということについて解説いたしました。

捻挫とはなんなのか? ギプス固定の意味はなんなのか?

という基本に立ち返って理解し、治療していくことが大切だと考えていますので、参考にしていただければと思います。

Mail Magazine

より深い医学情報に加え、タフなフィジカルマインド
そして圧倒的なパフォーマンス・成長必要なすべてをお届けします。

こちらにメールアドレスを入力してご登録ください。

  • ※登録後、メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダに入っている場合がございますので、ご確認ください。
  • ※登録されたメールアドレスには、歌島大輔公式メールマガジンが配信されます。
    不要と判断された場合、メール下部の配信解除URLから簡単に配信を解除できます。

診察のご相談(神奈川/東京/静岡)

肩の診察・相談

今すぐCHECK

こんな方におすすめ

  • 肩を動かすと痛い
  • 腕が痛い
  • 肩が痛くて眠れない
  • 肩が上がらない
  • 肩が回らない
  • 腱板損傷と言われた
  • 肩が脱臼した
  • 鎖骨が骨折した

スポーツ復帰への
診察・相談

今すぐCHECK

こんな方におすすめ

  • スポーツ復帰の不安
  • パフォーマンス低下の不安
  • スポーツに支障がある
  • 肩以外の部位の相談希望

オススメ!

メールマガジン(メルマガ)はこちら

今すぐCHECK

得られる情報

  • 医師と病院の使い方(無料)
  • 革命的スポーツ復帰術動画講座(無料)
  • マインドの使い方有料教材
  • タフなフィジカルの作り方有料教材
  • パーソナルメディカルコーチングの案内
  • 日々の医学情報
  • 有名スポーツ選手の心と身体の秘密
  • この記事を書いた人

歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

オススメ記事

1

肩という関節の治療を専門としている整形外科医は日本にどのくらいいると思いますか? 実は、整形外科医というのは日本全国に内科、外科に次いで多いんです。 意外かもしれませんね。 内科や外科なんていうのは、 ...

2

スポーツの怪我を予防するときに、まず考えるのは、トレーニングをして、ストレッチをして・・・身体を強く、しなやかにしていこうとします。 これは当然必要なことなんですが、 それだけではスポーツにおける怪我 ...

3

今回は肉離れをどう予防するか?ということの基本的な考え方から、具体的な予防方法までを解説いたします。 肉離れはスポーツパフォーマンスが上がれば上がるほど、リスクも高まると言っていい、厄介なケガです。 ...

4

今回は肩の腱板損傷の特に保存療法におけるリハビリテーションについて解説します。肩を専門とした外来をしていると、当然なんですが、肩腱板損傷の患者さんを多く診察します。 腱板損傷には程度があって、ちょっと ...

-捻挫・打撲の基本

Copyright© 歌島大輔 オフィシャルサイト , 2019 All Rights Reserved.