肩関節脱臼

肩関節脱臼の応急処置:自分で治す はめる方法と注意点

更新日:

今回は肩脱臼の応急処置ということで、
肩が外れてしまったときに
特に自分で治す、はめるということを考えたときに
現場でのこころがけや具体的に安全かつ確率が高い方法についてお伝えしたいと思います。

こんにちは、肩を専門とするスポーツドクターの歌島です。
今回も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

肩脱臼してしまったときの最重要はすぐ病院を受診

それでは、肩が脱臼してしまったときに
どうするべきか?

ということについて
お話いたします。

 

結論から言うと、
現場で脱臼を入れようと苦労するくらいなら、

素早く近くの整形外科に電話連絡の上、
救急外来を受診してください。

現代において、レントゲンで病態を把握せずに、
「無理に」脱臼を入れようとすることは

絶対にやってはいけないこととすら言えます。

その理由は2つあって、

脱臼と思ったら骨折!ということも多々あり

1つは脱臼に見えて骨折だったというケースや、
脱臼に骨折を併発しているケースがある事です。

その状況で無理に整復操作をすれば、
骨折が重症化することもありますし、

骨折や脱臼の形態によっては、
脱臼がそう簡単には入らないケースもあります.

無理な整復は骨折の危険性あり

もし、そういった入りにくい脱臼を
「無理に」整復しようとすると、

時に

  • 神経、血管を損傷してしまう
  • 整復操作によって骨折を起こしてしまう

なんてことが起こりえます。

 

僕自身、病院で診療していて、
つらい経過をたどった患者さんに出会うことがあります。

たとえば、整骨院で脱臼と診断され、
何度も整復操作を受けるが痛みが良くならず、
僕の外来に来てくれて、
実は脱臼はなくて骨折だった
なんことは時々あります。

 

少なくともレントゲンも撮らずに、
今主流となっている0ポジション法を含む
専門的な整復操作はやるべきではないと思います。

ですが、限定的に現場で応急処置的に
トライしてもいいと考えている方法はあります.

現場での唯一試してもいい自分で治す・はめる方法(整復)

僕が個人的に考えている、
スポーツ現場で試してみてもいい入れ方、
整復方法は、

Stimson法と言われるものの簡易版です。

まずStimson法についてですが、.
これには高いベンチなどが必要です。

そのベンチにうつ伏せで寝て、
外れた方の腕をダランと下ろします.

その外れた方の腕の手首に3kgくらいの重りをつけて、
ただただ10分くらい待つ方法です。

画像引用元:肩関節外科の要点と盲点 (整形外科Knack & Pitfalls)第1版 文光堂

画像引用元:肩関節外科の要点と盲点 (整形外科Knack & Pitfalls)第1版 文光堂

一応説明しましたが、
これをやってる暇があれば、
病院を受診してください。

そうではなくて、もっと簡易的な方法だけ、
病院受診までの間に試すというのがおススメです。

簡易的な方法と言いましたが、
実は結構効果的です。

自分で治す・はめる:脱力ゼロポジション法

低いベンチなどに、
外れてない方の膝と手をついて、
安全を確保し、

写真の様な姿勢となって、

img_04411-252x300

肩甲骨から手までを
だらーんと脱力します。

この時にいかに力を抜けるかがポイントになります。

 

特に現場では
初回脱臼で選手も
恐怖や痛みで緊張していますので、

重りをつけたり引っ張ったり、
余計な事はせずに、
ただ、力を抜かせる。

 

多少、カラダを揺らして、
リラクセーションを促したりしながら、
とにかく力を抜かせる。
これだけやってみましょう。

 

1つ大事な注意点ですが、

頭を下げる姿勢をとるので、
痛みが強い中、
選手に無理強いすると、

気を失って倒れてしまうなんてことも
あり得ないわけではありません。

しっかりと周りで支えて安全性を確保することと
顔が青白い、吐き気を催しているなど
頭を下げる体勢が危険と思われるときは
やらないことなどを徹底しましょう。

そして、しつこいですが、
この方法で脱臼が
「入ろうが入るまいが」
整形外科もしくは救急外来を受診して下さい.

肩の脱臼は初期治療が非常に重要です.

整復されれば三角巾

脱臼の整復感
つまり、入った感じがあれば、

痛みもある程度落ち着くはずです。

Portrait Of Young Man With Arm In Sling

あとは三角巾などで
腕を吊って、肩を安静にして

病院を受診してください。

整復されなければ、一番痛くない状態を保持

整復されないようであれば、
選手にとって一番痛くない状態にします。

多くは選手が
外れていない側の手で、
外れた側の腕を持って、
なんとなく、痛みが少ない位置を保持
しています。

痛みで気を失ったり、
我を失って転倒したり

ということがないように
周囲の安全確保、支えが必要です。

まとめ

今回や肩脱臼のときの
オススメの整復法、
つまり入れ方について解説いたしました。

現場でできるのは
この簡易版の整復だけにして、

大原則は早く受診して、医師に任せる。
これに尽きます。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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