肉離れ

肉離れに湿布は有効か否か?使い方は?スポーツドクター解説

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今回は肉離れに湿布は有効かどうかということを解説します。漠然とケガをしたらそこに湿布を貼るという習慣がある人も多いと思いますが、湿布の意味と肉離れのメカニズムを考えると、有効な使い方が見えてきます。

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。 本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

肉離れの治療:筋肉がしっかりいい状態でくっつくことを目指す

肉離れの治療の基本は筋肉がしっかりいい状態でくっつくための環境作りです。

くっつくのは自然治癒力でくっついてくれるわけですが、それでも、その環境が整っていないと、くっつきが悪かったり、もろい状態でくっついてしまいます。

筋肉がいい状態=強く、しなやかな筋肉

つまり、筋肉がいい状態でくっつくこと、治ることが重要なわけで、それは「強く、しなやかな筋肉」と表現できると思います。

肉離れの治療のなかで湿布が果たす役割

そんな治療の基本を考えていくと、湿布はどんな役割を果たせるでしょうか?

市販の湿布は消炎鎮痛剤が塗ってある

まず当然のことですが、湿布は消炎鎮痛剤が塗ってあります。それが皮膚を浸透して、炎症を抑えて痛みを抑える効果を発揮するというのが湿布の意味です。

多くの湿布薬が市販されていますが、どれもほとんどがNSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤が配合されていますので、効果は大差ありません。剥がれにくさだったり、冷感、温感だったり、伸縮性に違いがありますので、ひとそれぞれ使いやすいモノをお使いいただくのがオススメです。


アイシングとして冷やすなら湿布ではダメ

さらに湿布の多くはメントールのような「スースー」する成分が入っています。これ故、冷湿布とも呼ばれるわけですが、これで冷やせると思ってはいけません。

アイシングにはしっかりと袋や氷嚢に入れた氷水やアイスノンのような物理的に冷やせるものを使わないと本当の意味では冷えません。


つまり、湿布は応急処置の基本であるRICE療法には役に立ちません。 

リハビリをするときに痛みがあれば湿布も使ってみる

そういった意味では肉離れの時に最初に湿布を使うのではなく、少しずつ治ってきてストレッチやトレーニングなどをしていく過程で、いままで動かせていたがために出現する痛みを抑えるような役割として使ってみるのが有効な使い方ではないでしょうか。

こういった痛みに対して内服(飲み薬)の痛み止めを使うのは、痛みを抑えすぎになる可能性があります。その結果、無理をして治りかけの肉離れを悪くしてしまうリスクがあるので、湿布くらいの緩やかな鎮痛効果にしておくというのは有効だと考えています。

肉離れの湿布はいつまで貼るのがオススメ!?

消炎鎮痛作用を狙って湿布を貼るということが肉離れにおける湿布の貼り方、使い方だとお伝えしましたが、とすれば、いつまで貼るのがオススメなのでしょうか?

その判断基準は主に2つあります。

 

1つ目は痛みがほとんどなくなるまで。

という基準です。

消炎鎮痛作用を狙うわけですから当然と言えば当然ですね。

もう一つは、

かゆみや湿布かぶれが起こりそうになるまで。

ということもポイントです。

 

湿布を貼り続ければ、皮膚の負担は強まります。その負担のせいでかぶれてしまうと、皮膚が炎症を起こし、酷いときには潰瘍など難治性のかぶれになってしまうことすらあります。そのリスクを負うほどの効果は湿布には期待できないので、かぶれそうだな、かゆいなと思ったらやめる。というのも大切です。

温冷の使い分け!?温湿布と冷湿布の違い

肉離れでは温湿布と冷湿布の温冷はどのように使い分けたらいいのでしょうか?

実はちょっと前にヒントはお伝えしましたが、アイシング目的で冷湿布は使えないというのと同様にホットパック(患部の温め)目的で温湿布もたいした効果は期待できないというのが実際のところです。

やはり、温めたり冷やしたりというのはカプサイシンなどの温感物質、メントールなどの冷感物質に頼るより、実際に物理的に温める、冷やすということが必要になります。

 

なので、使い分けというほどではないですが、
使ってみて気持ちいい、快適な湿布を使うということでいいと思います。

肉離れにおいて湿布とテーピングはどう使い分ける?

ときどき聞かれるのが

「テーピングと湿布はどっちをした方がいいですか?」

というご質問です。

 

たしかにテーピングをするとその上から湿布を貼っても意味がないですよね。

逆もしかりです。湿布の上からテーピングはなかなか難しい。

 

これはテーピングの目的を考えるとわかりやすいです。

テーピングの目的が患部の圧迫を目的とするならば、それはむしろ、湿布を貼った上から、弾性包帯を使った圧迫をするといいと思います。

しかし、テーピングの目的が筋肉のサポートテーピングであれば、テーピングを優先するべきだろうと思います。

まとめ

今回は肉離れと湿布の使い方についての解説をいたしました。
普段の使い方、考え方とはもしかしたら違ったかもしれません。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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