足首捻挫 こどもの傷害

足首捻挫:子どもは要注意 骨折していることも

投稿日:

子どもはよく走り、よく転びます。

捻挫なんてしょっちゅうですよね。
だからこそ、足首の捻挫を甘く見がちなんですが、
特に子どもの捻挫は要注意だと思ってください。

 

その理由は

  1. 多くの人が想定している以上に骨折している可能性が高いこと
  2. 捻挫がクセになりやすいこと
  3. 結果として将来的に困った症状を残しかねないこと

この3点が挙げられます。

 

子どもの足首捻挫は注意が必要な理由

まずはそれぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

1.子どもの捻挫は骨折している可能性が高い

子どもの捻挫は骨折の可能性が高いです。

実は足首に限らず、あらゆる関節で言えることなんです。

 

通常、捻挫というのは靭帯が損傷します。
関節に無理な力がかかり、関節が異常に動いて、捻られたときに、
それを防いでいる靭帯が切れてしまうんですね。

しかし、子どもの靭帯は非常に柔軟で強いので、
なかなか切れないんです。

 

それに対して、ご存じの通り、骨はまだまだ未熟。

ですから、靭帯が切れない代わりに、その靭帯が付着している骨が剥がれてしまう。

いわゆる、剥離骨折(裂離骨折)が起こりやすいのが子どもの大きな特徴なんです。

 

ですから、甘く見ずに、整形外科を受診してレントゲンをチェックしてもらいましょう。

 

子どもの足首捻挫のレントゲンはこの2点がポイント

こどもの足首の捻挫を診てもらいに整形外科を受診しても、
レントゲンを注意深く診てもらわないと、
小さい骨折は見逃されます。

それを防ぐために、僕は

  1. 左右を比較するために両側の足首のレントゲンを撮る
  2. ATFLビューという靭帯の付着部がよく見える特殊な撮像方法で撮る

この2点が大切だと考えています。

2.子どもの捻挫はクセになりやすい

子どもの捻挫はクセになりやすいというのは、
主に適切な治療がなされなかった場合の話です。

例えば、1番の骨折が意外と多いということから、実際にはあった骨折を見逃してしまうと、
結果として、骨折がくっつかず、足首の安定性が低下してしまうことがあります。

 

また、子どもはどうしても遊びたがりで、
ちょっとでも痛みが良くなると、もう治ったと思い込んで無理してしまう。

そんな傾向があります。

 

しっかりと治療しないと、捻挫というのは関節の安定性を損なってしまいます。
注意していただけばと思います。

3.将来の後遺症になりかねない

骨折の放置や適切じゃない足首の治療の結果、
将来にまで及ぶ困った症状を残すことがあります。

一番多いのは、先ほども述べた、足首の安定性が損なわれることです。
結果としては捻挫がクセになってしまうことや、
踏ん張りが利かない状態になってしまうことなどがあります。

さらには、捻挫を繰り返したり、骨折が見落とされていた場合などでは、
だんだんと足首の関節軟骨がすり減ってきてしまう、

いわゆる変形性関節症になってしまうことがあります。

 

では、どのように子どもの足首捻挫に対して注意すればいいのか?

ということですが、

まずは最初に述べたとおり、整形外科の受診で骨折の有無を含めた診断をつけること。

次に、しっかりとした治療をすることです。

足首捻挫の治療1:ギプスなどの外固定

1つ目の治療は外固定です。

外固定という言葉があるからには 内固定という言葉もあるのですが、

内:というのは身体の中ということで 手術のことを表します。

ということは、外固定は 身体の外から固定するということです。

それはすなわち、 ギプスやシーネという

足の形に採型して固まる素材を使って 足首が動かないようにする

ということを言います。

 

足首の捻挫において、 靱帯が切れてしまっている場合に、

以前は、何でも固定していました。

 

その方が治りがいいと信じられていたからですが、

実際は、適度な動きの負荷があった方が いい修復に繋がるのではと考えられていて、

重症の捻挫でなければ、 次の安定化処置をします。

 

 

ただ、重症の捻挫では、 まず、炎症を落ち着かせるための 徹底安静目的に外固定を1−2週間やることもあります。

また、骨折があった場合はもう少し長めに固定をすることもあります。

足首捻挫の治療2:サポーターなどの安定化処置

この安定化処置が基本です。

足首の適度な安静を保つということが目的で、

ギプスなどは固定しすぎ・・・ 何もなく動かすのは靱帯の負荷が強すぎ・・・

ということが多いので、

サポーターやテーピングなどを使って、 足首を安定化してから、

痛みに応じた動かし方をしていくというのが 基本となります。

 

足首捻挫の治療3:手術

手術は多くのケースでは必要ありません。

必要なのは、 足首の靱帯の修復が不十分で、 足首の関節が不安定、グラグラ

という状況です。

この場合は、靱帯を縫合したり、 腱を移植したり というような手術が必要になることがあります。

足首捻挫の治療4:リハビリ

どんな治療をしようが、 リハビリというのは必要です。

日常生活やスポーツに復帰するにあたって、 足首のはたらきを改善していく

具体的には

  • 足首の動かせる範囲を拡大(可動域訓練)
  • 足首周りの筋力向上
  • 足首周りの神経センサー向上

ということをやり、

さらに体幹のトレーニングなどをやって、 足首捻挫の再発を防いでいくということが必要です。

まとめ

今回は子どもの足首の捻挫は要注意であり、それには3つの理由があるということをお伝えしました。

どう注意するべきか?と言えば、

整形外科でしっかり診断をつけることと、しっかり治療すること

この2点に尽きるわけですね。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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歌島 大輔

肩/スポーツ領域を得意とする整形外科専門医としての診療/手術・スポーツパフォーマンスアップ、ケガ予防トレーニング等のアドバイス・マインド(脳と心・メンタル)の使い方を指導するコーチングを行っています。

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